エルデンリングの物語は「二重螺旋構造」とも言える二つの軸が絡み合って成り立っています。
片やメインストーリーである褪せ人の『使命』いわゆる「エルデの王」を目指す物語。
そしてもう一つが、女王マリカの子たるデミゴッドたちの軌跡を追いながら、それに関わるNPCとご縁を結んで『私の王』になる旅路
というように、エルデの王になる動機が不純なものに染まって黄金律に背くことが多々あれどこれらの『使命』と『旅』を全うすると、ようやくちょっとだけ全体像が見えてきます。
ストーリー終盤に差し掛かる唐突な出来レース
古き黄金樹での生命の根源は赤みを帯びた「坩堝」であり、そこから黄金を抽出し続ける黄金樹サイクルを築き上げる上で「死」の概念は取り払われました。
しかし「狭間の地」を形成しているのは黄金律にまつわる宗教連合国家で、いつしか「坩堝の名残がある人ならざるモノ」をこんなものがまともな生命であるものかと「異端の生き物は迫害しましょう虐殺です」と忌み嫌うべき生命としてヘイトを向けるようになり、人が贄として黄金樹への回帰による永遠を掲げながらも歪なシステムエラーを吐く黄金律。
「火守りの呪い」を課せられた火の巨人は、火の僧兵たちと共に黄金樹の防衛に組み込まれましたが、その力をわがものにせんとする輩やら誘惑が多い職場だったのは御覧の通り。
王都にて大ルーンを集め終わったストーリー終盤に差し掛かる時期では、すべてを拒んでいる黄金樹を開くために旅を共にしてきた巫女を犠牲に捧げる必要に迫られる泣ける展開メリ。その大罪の火を手に入れた後もなんやかんや(死のルーン確保)あって灰と化した王都に戻ってきました。
そしていざ王にならんとようやくマリカと対面するや否や「騙して悪いが」と金髪美女から突如現れた元旦那のラダゴンさんに刃(槌)を向けられる主人公。
互いの存在をかけたほぼ他人とのDVの果てについに勝利した主人公は、なんやかんや(エルデの獣)あって「ほとんど首だけマリカ」に集めた大ルーンを捧げたり捧げなかったりして修復し、王に君臨するわけでした。
結局あいつは誰だったのか、そもそもあの出来事はなんだったのか?
コイツ何がしたかったんだろうと褪せ人たちによるネットという名の円卓では今日もあらゆる考察や意見が交わされています。
で、とりあえずこのラダゴン陛下は、我々が思っている以上に苦労してきた模様というのが今回の切り口。
火の巨人の、燃えるような赤髪を
編み込み束ねた太鞭巨人たちは、皆一様に赤髪であり
巨人の赤髪
ラダゴンは、自らの赤髪に絶望したという
それは巨人の呪いだったろうか
冷酷無比なDV旦那の彼が絶望顔晒した原因は「赤髪」にあったようです。
まず、これまで忌み子の話題であえてスルーしていましたが、王族でもあるモーゴットとモーグの祈祷で用いている「呪血」について。
黄金樹とデミゴッドたちを覆う「呪い」について
血の君主モーグの、聖なる祈祷
姿なき母の身体に腕を差し込み
その血炎を前方に撒き、炎上させる
足を止めずに使用できる地の底で、傷を望む真実の母に見えた時
モーグの呪われた血は炎となった
そして彼は、生まれついた穢れを愛したのだ
このテキストだけではモーグの血炎は「真実の母」由来の力だけだと認識しやすいですが、兄弟であるモーゴットも忌みの炎から血炎を纏わせて戦技「呪血の斬撃」で炎属性攻撃をしています。
曰くその血の剣閃は、一瞬遅れて炎の爆発を伴う。
火の巨人の力を、直接振るう祈祷のひとつ
燃える大きな火の玉を投げつける
タメ使用で強化され、爆発を伴うようになるそれは、通常の祈祷書には記されず
祈祷「巨人の火をくらえ」より抜粋
司教のごく一部のみが、その存在を知る
炎が燃えて爆発する性質を伴うのは「巨人の火」と同様のもの。
つまりこれは血の繋がりがないはずの「巨人の性質」が合わさったことで発現した火の力という可能性が出てきているわけです。どちらかというと「(巨人にも)呪われた血」の持つ力が「忌みの炎」に作用して、この兄弟の忌まわしき力を発現させているといった方が正確かもしれません。
モーグは「真実の母」に見えることで黄金樹ではなく「忌み子としての血」を祀る王朝を築き上げることで、あらゆる褪せ人に血の指としての力を授け、血の司祭である忌み子たちやしろがね人の楽園を築き上げようとしました。
本作で呼ばれる「呪血」とはおそらく「巨人の呪い」と「忌み」のハイブリットであり、そこからモーグはそれを「疑似的な巨人の火」として「血を燃やす力」を「真実の母」に見える神秘によって手に入れた一方、「血の指」たる配下たちに行き渡らせた出血武器に完全な炎属性を帯びていない原因ではないのかと思われます
血の君主の分け与える力、血盟祈祷のひとつ
右手の武器に、血炎を纏わせる
足を止めずに使用できる血炎は、ダメージを与えた後、ごく短時間の間
出血の状態異常を細かく蓄積する効果がある
デミゴッドたちが異形や忌み子が生まれた呪い
そしてマリカとゴッドフレイの子であるモーゴットとモーグ兄弟以外、ラダゴンとレナラとの間に生まれたデミゴッドたちにも巨人の性質が現れました。燃えるような赤髪を受け継いでいるのは巨体な将軍ラダーンや遺体のラニの肉体も同様で、ライカードも生前は同じ特質があったと考えられ、魔術として爆発する怨霊を放つなど、蛇としての在り方をもってしても血縁と呪いの業を背負っているわけです。
黄金樹を愛するモーゴットが忌むべきものとして「己の汚れた血」と共に褪せ人に対して「火」を揶揄するのはここにあったのかもしれません。
つまり、本記事執筆時点でDLCにて新たに明かされたマリカの子たるデミゴッド「串刺し公メスメル」は忌み子の形質と共に「赤い炎」を操る適性を得ている。さらに言うと血炎そのものを行使するモーグや蛇の貪欲な意思を加味させたライカードにも通じる部分がありますが、メスメルは「巨人の呪い」の大元である「悪神」の影響を最も受けた立ち位置にいるのかもしれないというのが彼のことを認識した時の感慨でした。
それはともかくラニであったり、ミケラであったり、一部のデミゴッドは自分たちなりの律を築こうと暗躍するようになりましたが、この秘匿されてきたデミゴッドであるメスメルは何故「影の地」に立ち入り続けているのか。
黄金樹の温もりと「霊炎」の時代について
まず、メスメルが仮に母である女王マリカの意志によって動いているなら、どういう立ち位置で「影の地」を戦場としていたのか語る前に、「二つの時代」についてお話ししなければなりません。
温かな黄金樹の時代
褪せ人はその祝福(ルーン)を受けた血を捧げた「還樹」然り、「狭間の地の植物」そのものを芽生えさせて育てさせる性質が彼らの肉体にあります。死んだ時のルーンを回収する様は、ある意味では過去のソウルシリーズ同様「血痕」そのものを取り返してるわけです。
その為に人を食らった生物はルーンベアやカラスに陸ほやをご覧の通り、つよくおおきく育ちます。よって、人を頂点とするはずの食物連鎖は崩れているのですが、黄金樹の栄華に比べたらその肥料の悲運なんて取るに足らない犠牲です。
以前の記事にて「出血」「発狂」は外なる神の菌類に自らの肉体やルーンを変質させられる拒絶反応ではないかとお話しました。同様に「死」の状態異常は敵対NPCや侵入者など褪せ人のみに有効で、通常の敵には効果がない。
ここから死体のルーンの絞りカスが積もり積もって生まれた「爛れた樹霊」というヤツがいて、生物的なので起源がよく分からないコイツもおそらく黄金樹や大地に還る上で切り捨てられた「死」や「腐敗」の澱み穢れたルーンの部分など、色々受け止め方はあるのですが、今回はそこは割愛します。
なにはともあれ「炎」とは熱と光を宿している人の営みと発展を遂げるのに欠かせない役割。
それを昼夜問わずに光を放ち続ける温かい「黄金樹」がそれを務めました。そして、その光を脅かす決して消えない「巨人たちの火」は、滅びの火として封じられることとなりました。女王マリカの意思を汲み取っているメリナや指巫女たちの運命とは、どうやら黄金樹を焼くための火種そのものであり、巨人たちの山嶺に向かわされることまでは他の褪せ人達も経験していたのか、旅路を共にした巫女が火種となることに怒りを覚えた者は、マリカの与り知らないところでまさかの背律者として闇霊ライフに勤しむこともありましたけどね。
それは置いといて、この太陽が確立される黄金樹の時代以前にもどうやら全く異なる世の理は築かれていたようです。
剣を振り、その刀身に霊炎を纏わせる戦技
戦技「滅びの霊炎」より抜粋
霊炎は魔力属性のダメージを与え
また、とても冷たい
死に仕える者たちの魔術
杖を地に突き、霊炎の爆発を生じ
周囲の広範囲を焼き払うまだ黄金樹無き頃、死は霊炎に焼かれた
魔術「爆ぜる霊炎」より引用
死の鳥は、その火守りなのだ
色鮮やかな双鳥が描かれた盾
「双鳥のカイトシールド」より引用
それは、外なる神の使いであり
死の鳥たちの母でもあるという
どうやら黄金樹が築かれる前の時代には、「獣」以外に外なる神の先達者がいたらしいですね。
そして褪せ人の状態異常「冷気」にまつわる「死の鳥」ないしは冷たい霊炎を纏った「死儀礼の鳥」が関わるらしいです。
黄金以前の「冷たい炉」の時代
さて、いざ語ろうとしても無茶苦茶悩みどころだった「火」について。
死を取り扱う葬送の慣習が、黄金の時代以前になると、死した者は霊炎で焼かれていた時代があったらしいです。
霊炎が「冷気」の属性を生じさせる事も、黄金樹との対比として位置しているからこそ黄金律もとい「聖属性に弱い」とか色々プレーヤーに示唆はされてましたが、ここで語るべきはまず霊体について。
霊体はとにかく謎が多く、祖霊の民やらセルブスの傀儡など細かい話を挙げるとキリがないのですが、とりあえずラニからメリナとトレント、ラティナやら「肉体の死者」が姿形を得て本編で登場するのですが、彼らの正体についてまず整理しましょう。
皆がお世話になる遺灰の存在です。
死に仕える者たちの魔術
死に迷う者たちを呼び出す
三体が、離れた場所に呼び出され
攻撃した後、消えてしまう古来、死者は迷うものであり
魔術「ティビアの呼び声」より引用
先導が必要なのだ
遺灰から、様々な霊体を召喚する鈴
召喚は基本的にFPを消費する召喚は、還魂碑の周辺でしか行えず
可能な時は、画面左に碑文アイコンが表示される霊体は、同時に1種類しか召喚できず
「霊喚びの鈴」より引用
マルチプレイ中は召喚できない
「遺灰」を使役する力がどういったものなのか言及してみると、ラニやメリナから受け取った力であるこれらは、どうやら黄金樹由来のモノではないらしい。「霊なる不死性」というものは律の中で存続してる模様。
死の鳥、その羽に列することを許された
古代の祭司たちが抱く儀式の槍死儀礼により、祭司たちは鳥の守護者となる
槍武器「死儀礼の槍」より引用
それは、遠い再誕の契約でもあるという
どうやらこの頃は黄金樹の「還樹」のように、死の鳥に自らを供え物とする方法で還していた祭司が現れたそうです。
死儀礼の槍を抱いた祭司の霊が翼に宿った「死の鳥」は霊炎を纏わせて「死儀礼の鳥」となっている。
歩く霊廟を守り続ける、首なし騎士たちの胴鎧
背中の羽飾りは、死の鳥に由来する
防具「霊廟騎士シリーズ」より抜粋
それは、自ら首を切り落とし、殉死した後に
霊としてこの地に留まるための、呪いである
「歩く霊廟」を守護する霊廟騎士の生きた時代が、死の鳥による葬送があたり、どうやら「死の鳥の羽には魂をそこに縛り付ける力」が備わっている。そして、冷たい炎の炉で焼却された「遺骨」は「遺灰」となる。
死の鳥が持つ鉤棒
鳥たちは墓所の火守りであり
大剣武器「死かき棒」より引用
炉の内から、遺体の燃えがらを掻き出すという
一方で、古き死の燃え滓を身に纏わせた「死の鳥」は、遠い再誕の契約を交わして祭司たちを運ぶ。
死に使える者たちの魔術
大量の、追いすがる怨霊たちを呼ぶ
タメ使用で強化されるそれは、死の鳥が
魔術「爆ぜる霊炎」より引用
霊炎の内から掻き出すという
古き死の燃え滓である
トレントの場合は「霊馬の指笛」然り、音には魂を導く力があり、それを利用して褪せ人は。集めてきた遺灰を依代にした霊体の力を借りてきたらしいです。ここで考えなければならないのが、黄金の勢力である筈の「失地騎士、オレグ」など「還樹」を賜った者たちの霊体について。
しかし、これについては「導き」が壊れたという言葉通りであったのだと思われます。
この原因は狭間の地の壊れた原因の一つである『死の根』が芽吹いたことで、たとえ「導き」に従って還樹を賜ったとしても、霊魂は還るべき場所を失うこと。還る先を見失った霊魂は遺灰に呼び戻されることで、霊体として喚び出す事が可能になる。
霊炎は死者にとっての灯であり、音によって導かれた死者の寄り合い所帯が地下墓地であったのですが、地下の根が死んで黄金樹の根としての機能を失ったら、死を排した黄金律とは真逆の律が敷かれていた過去の時代に存在した霊体たち。
そして過去に存在してきた「彷徨う怨霊」が、黄金樹の敵とされた「死に生きるもの」として現れたのだと思われます。
陰謀の夜、盗まれた死のルーンは
デミゴッド最初の死となった後
地下の大樹根を通じて、狭間の各地に現れ
死の根として芽吹いたのだ
ここまで簡易的な話で大雑把にまとめてみただけで、本当に話を深く追及するとキリがないのと、今回の記事のテーマから逸れかねないため、ここでは説明しないでいつか別枠を設けてみようかと思ってます。
とりあえず、黄金樹の下で「因果と回帰による永遠の時代」の前には、生死の循環の中で死こそが本懐であるとされた「冷たい霊炎」の時代があったんだよってだけわかればオーケイです。
ここで考えなければならないことが
黄金樹の時代が到来した時にその古い死の習わしである、冷たい炉を失うこととなったはずが、
この「霊体召喚」や「遺灰」など喪われた時代の「霊なる不死性」とやらが、黄金律の一部として存続している理由はいったいなぜなのか?
「黄金樹の拒絶」の不自然さについて
これまでお話ししてきたように「狭間の地」の植物を芽吹かせるルーンの祝福によって育まれてきたのが黄金樹。
そいつの律が壊れてしまったのを修復せんとここまでやってきたわけですが、いざ黄金樹を目前にしてみると何か違和感を感じませんでしたか?
黄金の一族や褪せ人など新たなるエルデの王にならんとする存在や、黄金樹の生殺与奪を握らんとする者を全て問わず、黄金樹にすべてを拒絶されていると語られ、そこには刺と共にラダゴンの刻印が共に浮かび上がっている。
「私たちは随分と嫌われたようじゃないかペイター君」と言いたいところですが、なんか封印と刺で覆われている以前に、モーゴットと戦った玉座の間から幹が切り拓かれた扉っぽいのもあるように見えませんか。
「黄金樹はすべてを拒んでいる」といっても作中的には文字通りアレな教えだったので「そうかそうか君はそういう奴なんだな」って流され気味でしたが、視点を変えてみると、新たな王を迎え入れようと開かんとする「樹の門」は、おそらく「拒んでいる刺(封)」より手前の入り口が本来のものではなかったのか。
加えて、刺を焼き払うと共に刻印の封どころか黄金樹諸共燃やしているわけで、その内部に入っていくことばかりに気を取られますが、よく見てみると樹の内側では建築物が示されており、それを覆う幹は多少燃えてはいますが黄金樹の黄金の部分と燃え方が違う。
よく目を凝らしてみると、葉をつけている枝は燃えているが、外側の何も実っていない枝は燃えていない。
焼かれている黄金の幹が、内側の幹と建築物を覆いつくしているわけです。
あくまで滅びの火によって燃えているのは黄金である。
さらに言ってしまうと、地下の根にあたる部分は無傷どころか、巨大な黄金樹の根も黄金ではない。
霊界において死者の道標となる灯火の樹
ヘルフェンの黒い尖塔を模した大剣その灯火は祝福に似て
大剣武器「ヘルフェンの尖塔」より引用
英霊だけが、それを見ることができるという
だってさ。
「接がれた」のはどちらなのか?
こんな感じで、いろいろどう受け止めるべきかって考えたらリリース当時の情報だけだと確信に至れない暗夜行路だったわけなのですが、DLCのトレーラーや内容が明らかになってようやくある程度は整理がつけられました。
結論から述べてしまうと、
この内側の建築物こそが正体はともあれ黄金樹の暗部(影)の一端であり、
既に構成された何かを黄金樹で覆い隠して、機能を乗っ取って成り代わった。
そしてそれは「冷たい死の時代」から「黄金樹の時代」に移り変わる際に「『祝福の導き』や『死者が導かれる場所』」を還樹先としての黄金樹に上書きしたもの。
黄金を抽出するために「死の集積所」としての役目を歪められ、忌み子を生み出したり病にかかった人も含めて結果として黄金樹に還れなかったり祝福を抽出された抜け殻、かつてのように冷たい霊炎に焼かれなかった者たちが彷徨い「前の世界樹に基づいた「積もる先」が形成」された。坩堝の赤い黄金もその一つ?
それが「影の地」なのではないだろうか。
そうして、黄金の誘惑と共に裏切られた前任の樹の民たちが、やがて黄金に仇なすものとしてメスメルの火に焼かれて粛清された。
ここで視点を変えたお話を挟みますが、
最初に述べたように、
「Elden Ring」は「二重螺旋構造」とも呼べる二つの軸によって成り立っている。
生と死。昼と夜、信仰と魔術。光と影。
黄金と白銀。
分かたれぬ双児の剣曰く黄金と白銀を、絡みあい結合させた剣。
しかし、主と従を示すかのように「黄金の刀身」に銀が絡みついている。
黄金と白銀、絡み合う双児を象った鎧
分かたれぬ双児、Dは二人いる
二つの身体、二つの意志、そしてひとつの魂
共に起きることはなく、言葉を交わすこともない…この鎧は望んでいるだろうか
防具「双児の鎧」より引用
もう一人の、Dの元にあることを
永遠に死ぬことのないはずの
神の遺体から生まれる剣人々はそれに様々な意味を見出す
大剣武器「神の遺剣」より抜粋
大いなる罪、破滅、時代の終わり
あるいは始まりを
あの獣や神の遺剣に我々も意味を見出してみましょう。
黄金とは刀身にあらず、
白銀そのものが、我々の剣(樹)の本来の姿ではないのか。
ラダゴンもとい「黄金(律)」の正体はあの『寄生獣』であり
その律の具象たる黄金樹とは『継ぎ木』そのものではなかったのか、と。
次回:何故「最初のボス」がアレだったのか
エルデンリングに限らないのですが、一から十まで作品解説・考察すると言って見せても、作品に誠実であろうとするほど、かえって神経擦り減すことになりがちと言いますか、
人並みに客観視やら自制心は働かせているつもりですが無理して背伸びすると「(ホントは三から七あたりまで情報足りないから曖昧だけどそれっぽいこと言えてればまあいいか)」ってノーカウントとする腐敗のマレニア状態になるので相も変わらず、面白かったら飴をくれてやろう程度のノリでお付き合いいただけるとありがたいです。
ではまたお会いしましょう。