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【ACfa】BFFの隠された姿とリリウムの正体についての手がかり

欧州の軍事企業BFFの重鎮、王小龍はファンの間ではリリウムの後ろに隠れてる爺さんとして色々ネタにされがちですが、彼の実力や正体を真面目に考察してみると面白いという話をやっていきます。

ネタ要素で有耶無耶にされていますが、どういう面で悪い奴だぜ王大人ってなるのか、まずはBFFという企業の実態と王女リリウムについて改めて整理してみましょう。

BFF社の象徴であり唯一のリンクス

整理してみると分かりますが、前作からBFF社はリンクスをリリウム以外一切採用していない。

BFF社による首輪付きとの戦いではサイレントアバランチの増援にウィスとイェーイが派遣されましたが、彼らは独立傭兵であって専属契約は交わしてないなど、BFFは経済戦争においてリンクスの供給は重視していない様子。どちらかというと、通常戦力である第八艦隊などの再建や、マザーウィルなどのアームズフォートに注力しています。

時代の変化に適応したのかもしれませんが、どうやらオーメル社と同様にトップランカーに据える人材だけは求めていたようです。

ただ、本当かどうか知らないがフランシスカとユージンと同じ家系の出であるとされるリリウムの実力は折り紙付き。

実際、彼女のネクストであるアンビエントは相手取ると非常に厄介で、回避困難な自社製の最新武装で確実に当ててくる削り特化な機体構成。虐殺ルートのカーパルス占拠でも無視できない強さを示しています。王大人曰くメアリーの比ではない。どっちの意味なのか絶妙に解釈しづらいラインですが。

そんなリリウム自身はBFF社を代表するトップリンクスでありながら、お茶会では進行役を務めており、共にBFF代表として出席している王小龍が議題を取り仕切っているあたり、彼女がお飾りであることはお茶会メンバーの間でも暗黙の了解がある模様。ウィンディーもリリウムのマネして王大人と嫌味を込めて呼んでみたり、同性には容赦がない女子力を見せる。

そもそも、ベテラン格の英雄である親会社GAのローディーを差し置いて、GAグループ傘下のBFFがオーメルに次いでランク2というのは、政治力で決定付けられるカラードのランクの機能不全を示しているのでしょう。

では、再興したばかりのGAグループ新参の身でありながら、何故ここまでBFFは力を付けているのか?

実はその怪しげな面は本編内でも様々な形で描写されていました。

実はやりたい放題な優良ブラック軍事企業

当時、ストーリー攻略やら対人性能などあらゆる面において数多くの新人リンクスがお世話になった企業として、ネクスト分野において武装やパーツなど様々な優秀な製品を世に送り出していることもあり、なんだかんだBFF社を御贔屓してる人が多かったと思われます。

あまりにお世話になり過ぎたことで殆どの首輪付きから見逃され続けていましたが、GAグループ傘下として復興を遂げたBFF社は、真っ当に軍事企業やってた4時代とは打って変わり、fa時代には随分と胡散臭い企業へと変貌していました。

例えば、ネクストの分野でも自社製の既存パーツや武装の改良型だけならまだしも「試作型のレーザーライフル」というGAグループ傘下でありながら他企業陣営の技術を参考にしたものを独自開発。既にミサイル分野において圧倒的シェア率を誇っているGAグループ傘下メーカーMSACの立場がありながら、お構いなしでBFF製の新型ミサイル開発事業に手を伸ばすなど。

リンクス視点ではありがたい話で済んでいましたが、GAグループの一員として俯瞰して思い返してみたら好き勝手やらかしてます。

また、ホワイトグリントの武装構成から察するにラインアークにも物資を横流ししている疑惑。

下手すると、完全新規の設計である前衛志向の新標準機体063ANが生まれたのも、ホワイトグリントという新型ACの製造を利用し、試作パーツやネクスト素体をラインアークに提供しながら性能実験と改良を重ねたものの製品化など、これらの二機が同じコンセプトの機体設計であることから考えられなくもない話ではあります。

オーメルとの不義密通の仲

さらに、ビックボックス攻略直前のカラードお茶会でリリウムが「オーメル・サイエンス社より情報がありました」と言っちゃったのですが、いくら代表者のオッツダルヴァ不在とはいえ、同じオーメル傘下であるローゼンタールのダリオや親会社GAのローディーには話が通っていなかったことから、BFF自体が独自にオーメルと関係を結んでいることは、彼女がランク2である点以外からもなんとなく察せられるようになってます。

上記のBFF製レーザーライフルの開発も、レザバズやら新製品を生み出しているオーメルとの技術取引による産物と考えられますね。インテリオルと連携してアンサラーを生み出しながら、愛人枠としてこっちにも良い顔をしているオーメル社流石の面の皮の厚さと呼ぶべきか。

また、リリウムの駆るアンビエント脚部にオーメル製スタビライザーが付けられているなどから、オーメル傘下のアスピナ機関かどっかのリンクス候補だった少女に名門ウォルコットの名前を与えたのが今のリリウムであったりするのかやら、色々可能性を考えるとキリがないようになっていますね。

どちらにせよ、あの世界の彼女のファンはいろいろ疑い始めたらストレスで頭おかしくなるか、お近づきになろうとするあまり下手に首突っ込んで始末されることも起こっていそうなレベルの真っ黒な企業であることは間違いないです。

リンクスとしては良パーツを製造し続けてくれる好ましい企業なんですけど、一企業としては全く信頼を置けないほど影で暗躍を続けていたと言ってもいいでしょう。再興してからこんな企業にした王小龍はいったい何者なんだよという話が本題だったのですが、結構長くなってしまったので次回の記事としてまとめます。

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