大ルーンの恩恵
大ルーンの恩恵とは、デミゴッドの才能や力によって左右されています。
マレニアや産まれ直しの大ルーンが顕著ですね。
その中で「接ぎ木のゴドリック」が格下扱いされる割に、強大な力を得られる大ルーンなのは何故か。
理由は単純明快で、大ルーンの力は正確にはゴドリック自身のみの力ではないからというお話です。
大ルーンの形状について
その大ルーンは、要の輪とも呼ばれ
「ゴドリックの大ルーン」より
エルデンリングの中心に位置していた
しかし、要を担うという理由であのような形状の大ルーンに成り得るのか。
その疑問をもたらしたのがこちら。
その大ルーンは、幹を持つ要の輪であり
それは二つの事実を示している忌み王が、黄金の一族として産まれたこと
「モーゴットの大ルーン」より
そして、確かにローデイルの王であったことを
何気にモーゴットさんも黄金の一族という驚愕の事実。
まあそれはさておき、ゴドリックの大ルーンは一つの円形の大ルーンに、分割された弧がズレて描かれてます。
適当に言うと知恵の輪みたいな状態なんですが、初めは大ルーンが形を定まっていないほど朧げな状態だからかなと思ってました。
それにしては各ステータス+5という破格の性能。
作中でも巫女の存在によるレベル上げ概念を代用しているほどですからね。
二つの造形を見比べてみましょう。
同じく黄金の一族として生まれながら、要という理由だけでは、あのような形状にはならないことがはっきりしています。
じゃあ何故一人だけ異質でありながら、本人とは別にあんなに強いのかとなってしまうんです。
割と近くにそのヒントはありました。
ゴドリックの「接ぎ木」の力が、大ルーン相当の力を生成する役目を担ってたからです。
戦いは質より量だよ
ダクソ2で大ボスを倒さずに莫大なソウルを集めたのと、同じことが起きていると言えば、シリーズ経験者は伝わるかと思います。
質より量といわんばかりにルーンを収集した結果、ゴドリックの希薄な大ルーンを補うはずが多くを取り込み過ぎて、逆に大ルーンを生成してしまってる状態というべきでしょうか。
それが分割されたルーンの弧として形成されているのでしょう。
そもそも接ぎ木ってそんな力あるの?って疑問に思われるでしょうが、そのヒントこそがゴドリック傘下のモーン城にありました。
モーンの城に所蔵された伝説の武器
「剣接ぎの大剣」より
無数の嘆き、怒りを背負った復讐の大剣
「伝説の武器」のひとつ
かつて、ただ独り生き残った亡国の英雄は
一族の戦士すべての剣を集め、戦い続けた
大剣に一族の復讐を誓い
「復讐の誓い」より
一定時間、すべての能力値を高める戦技
誓いの瞬間は、強靭度も高まっている
「復讐の誓い」の効果がゴドリックの大ルーンと同じ、他者の力を収集し束ねるという「接ぎ木」
そもそも初見プレイ時から導きによってモーン城に向かわされている理由が分からなかったんですが、これが答えでした。
ゴドリックの大ルーンを補うはずが、多くを取り込み過ぎて大ルーンを生成してしまってる状態。
あらゆる才、あらゆる力を持った存在を接ぎ木によって束ねた結果、彼だけが歪な大ルーンを生成していた。
それと同質の現象として、この宝剣に宿ったルーンに引き寄せられ、祝福が欺かれたというのが、度々言及されてきた導きの「壊れ」なのでしょう。
あとメタ的な見方をすると、祝福の導きに従って進めていくことをシナリオ上の基本とする本作。
あえて導きによって寄り道に誘導する理由付けとして、設定を上手く落とし込んだ例ですね。